異性の目
夏日が続いたかと思うと、一転して季節が逆戻りしたような寒気に見舞われ、春の陽気は気まぐれだ。
朝晩の気温差が大きいため、何を着て出かけたものか、なんとも悩ましい。
おしゃれに気を遣う人にとっては、こういうときこそ、日頃のフアッションセンスを発揮するときでもあろうか。
かく言う私は、衣装持ちでもなく、流行を追うタイプでもなく、ましてやブランドものにはほとんど無縁ながら、せめて身ぎれいな格好ではいたいと思っている。若々しさと清潔感だけは失わないよう心がけている。
うちの近くに、私よりも一歳年上のご婦人がいる。
いま、単身赴任で上京されている息子さんと同居されているが、いつお会いしても、化粧や身だしなみが整っていて、こちらまで気分が明るんでくる。
人の感性は様々で、何が良くて何が悪いか、一律に決められるものではないが、人の振り見て我が振り直せ、ということわざがあるように、自らの立ち居振る舞いには気をつけたい。
それはいわば、社会生活を送る上での人としてのエチケットだろう、と私は思っている。
人生百年時代を唱える、作家の五木寛之氏は、「70代は人生の黄金期」と説いているが、私自身、それは常々思っていることであり、今が盛りとの気構えで毎日を過ごしている。
老いらくの恋とはいささか時代がかった、思わせぶりな物言いだが、たまには妙齢のご婦人とデートでもして、若々しい刺激を得たいと願っている。
私の持論でもあるが、人間、色気を失ったら老いが早まるのではないか。
これは男も女も関係ない。
異性を意識することによって、ホルモンの分泌が良くなるとは、医学が証明するところでもある。
若さを左右するのは色気と言っても良いかもしれない。
歳を重ねていくなかで、まだ恋愛できそうな人と、そうではない人に区別されるのは、結局の所、異性の目を意識することにあるのではないだろうか。
じつはきたる5月1日、大学時代の寮友10人近くと再会することになっている。
残念ながら、私が入っていたのは男子寮なので、女性っ気はかけらもないが、数十年ぶりに会う彼らははたしてどんな風貌、暮らしぶりをしているのだろうか。
卒業後、どういう人生を歩み、いま何を思い、何を考えているのか、それぞれの人生劇場を聞くのを楽しみにする一方で、いまも艶々しく生きている先輩後輩はいるのか、同志の登場をひそかに期待しているのである。
2023/04/25 10:37 | COMMENT(0) | TRACKBACK(0)
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