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『花影』余話④~草花

花影』には四季折々の草花が登場します。
私自身、草花をちりばめることによって、
主人公である男女の、自然を敬う気持ち命をいとおしむ感受性を、
投影させたいとの思いがありました。

いまのこの時期に咲くのは、
木槿(むくげ)、百合、萩、コスモス、芙蓉……などでしょうか。
草花が精いっぱい花開いているさまを見ると、
〈生きる〉ことの喜び、大切さが胸に沁みてきます。

小説の中に、主人公・結城(ゆき)のこんなセリフがあります。

「〈いま〉はほんの一瞬であって、気がついたときはもう〈過去〉なのよね。あしたという日だって、すぐ過去になる。だから、人は〈いま〉という時間を大切にしなくてはいけないのよ。一日一日を一生懸命に生きる、それが生きているということなんだわ」

ぼく自身、〈生かされている〉ことの意味をかみしめ、
人を癒し励ますような、心のこもった作品を創っていきたいと思っています。


          秋の声
               秋の声

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2012/09/10 09:10 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)

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