fc2ブログ

『夢一夜(ゆめひとよ)』展

急な思い立ちでもあったので、
はたして開催できるか、心配したが、
11月23日(祝・祭日)から27日(日)、
ギャラリー&バー ノン・フィニート」(新宿区市谷台町8-2 ルシエールハル1階)で、個展をやることになった。
都営新宿線の曙橋駅から徒歩四、五分の場所である。

当ギャラリーの猪又さんとは、
ことし7月に他界された「tsukiji無玄流」の染谷道夫さんを通じて知り合った。
一昨年だったか、初めてお目にかかった折、
「いつか、うちで個展を」とお誘いを受けていたのだが、
怠惰な私は生返事をするにとどまっていた。

それがこの夏以降、
近所に住む方々の声やら、懐かしい人との再会などもあって、
にわかに個展をやろうと思い立ち、
猪又さんに相談したところ、こころよく応じていただいたのだった。

ノン・フィニートさんはうちから歩いて10分ほどの近さである。
これなら、第三者の手をわずらわせず、
自分が何往復かすれば、作品を搬出入できるし、
また、猪又さんのところでやれば、
染谷さんへの供養、レクイエムにもなるだろうと思った。

その意味では、今回はプライべートな要素が強く、
恒例の日本橋三越で開いてきたものとは、趣きが違うかもしれない。
しかし、絵や詩を数多く並べるつもりなので、
私の芸術観、人生観が見て取れるのではないかと思っている。

今回の個展のタイトルは、
吉本忠則の『夢一夜(ゆめひとよ)』展~扇子作家が紡ぐ絵と言の葉による心象風景~
“夢一夜”というのは、たしか歌の曲名にもあったと思うが、
若いころから、夢見がちなところがある私はいつか、
この言葉を題名にした小説なり、詩集を出したいとかねがね思っていた。

展覧会には、扇子・卓扇画・花扇画・詩扇画・詩など、約50点を出品する。
壁面の寸法をはかってはいないので、
すべてが飾られるか、わからないが、
小品が多い自分には似つかわしい会場といえるだろう。

ギャラリーは入ってすぐのところに、
L字ふうにカウンターが据え付けられているので、
通りから見ると一見、カフェのように見えるかもしれない。
カウンターの対面、つまり入って左手のこじんまりとした部屋が展示空間になっている。

コーヒーやお酒を飲みながら、くつろいだ雰囲気の中で、
ゆっくりご鑑賞いただけたらと思うが、
作品は展示即売するので、
お眼鏡にかなうものが見つかればさいわいである。

唐突な申し出にもかかわらず、
祝祭日を中心にした会期を設けていただき、
猪又さんへの感謝は尽きないが、
初めての会場で、どんな出会いが待っているか、
素敵な出会いとともに、
人と人の縁の輪が大きく広がっていくことを願ってやまない。



スポンサーサイト



2016/10/13 07:12 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |