fc2ブログ

『花影』余話④~草花

花影』には四季折々の草花が登場します。
私自身、草花をちりばめることによって、
主人公である男女の、自然を敬う気持ち命をいとおしむ感受性を、
投影させたいとの思いがありました。

いまのこの時期に咲くのは、
木槿(むくげ)、百合、萩、コスモス、芙蓉……などでしょうか。
草花が精いっぱい花開いているさまを見ると、
〈生きる〉ことの喜び、大切さが胸に沁みてきます。

小説の中に、主人公・結城(ゆき)のこんなセリフがあります。

「〈いま〉はほんの一瞬であって、気がついたときはもう〈過去〉なのよね。あしたという日だって、すぐ過去になる。だから、人は〈いま〉という時間を大切にしなくてはいけないのよ。一日一日を一生懸命に生きる、それが生きているということなんだわ」

ぼく自身、〈生かされている〉ことの意味をかみしめ、
人を癒し励ますような、心のこもった作品を創っていきたいと思っています。


          秋の声
               秋の声

スポンサーサイト



2012/09/10 09:10 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)

縁ありて~スペインへ

映画プロデューサーの岡本みね子さんからご紹介いただいた、
ピアニストの比石妃佐子(ひせき・ひさこ)さんは現在、スペイン在住。
スペイン音楽のスペシャリストとして、
ヨーロッパを中心に、演奏活動を続けています。

ご主人は彫刻家の外尾悦郎(そとお・えつろう)さん。
ガウディの“未完の殿堂”、サグラダファミリア主任彫刻家として、
つとに有名です。

縁あって、お二人に私の扇子が。
比石さんの扇子『彩花〈薔薇』は、岡本みね子ママから、
外尾さんの扇子『市松〈緑青』は、㈱日美の社長・大久保説子さんから、
それぞれに贈られたものですが、
海外で活躍中の芸術家に持っていただき、光栄に思っています。
(お二人の人柄も、素晴らしいです!)

大久保説子さんは、足立隆則(足立美術館館長)さんの妹さんで、
二十数年来の付き合いになります。
個展のたびに、
美術館の関係者や知己友人の方に、私の扇子を贈り物として使っていただき、
これほど頼もしい応援団はいません。

思えば、今日の私があるのは、
足立美術館」のお蔭と言っても過言ではなく、
出会いのありがたさ、縁の不思議を、今更ながら噛みしめています。

          彩花〈薔薇〉A彩花〈薔薇〉B
          彩花〈薔薇〉A          彩花〈薔薇〉B
    
          市松〈緑青〉A市松〈緑青〉B
          市松〈緑青〉A          市松〈緑青〉B         
                          

2012/08/27 06:45 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)

 | BLOG TOP |