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生涯青春

暑さのせいか、年のせいか、それともふところ具合のせいか、
もしかしたら、その全部のような気がしないでもないが、最近めっきり出不精になった。
以前なら、灯ともしごろになると、いそいそと出かけたものだが……。

先日、旧知の友永詔三(あきみつ)さんにその話をすると、
「昔は二人ともマメだったよね」
「そうそう。全国、どこへでも飛んでいくぞ、って感じで」
「お金がそうあったわけじゃないけど、健康と体力、それに何より気力があったね」
「人間、気力が衰えると、要注意ということでしょうか」
「病は気から、というしね。老けるには早いよ。おたがい、もう一花二華、咲かせたいもんだね」

友永さんは私が尊敬する造形作家で、私より三歳年長だが、万年青年のおもむきがある。
知り合って三十年近くになるが、謙虚で誠実な人柄には教えられることが多い。
昭和50年代半ばに放映された、NHKの連続人形劇『プリンプリン物語』の人形を制作した人といえば、お分かりの人もいるだろう。

現在は人形作家としてよりも、木彫作家として活躍の場を広げており、
とりわけ、スリムで手足が長い少女立像の作品群は国内はもとより、海外でも高い評価を受けている。
私も友永さんに負けないよう、「生涯青春」の気概を持って、
人の胸に沁み入るような、自分だけの世界を創っていきたい。

      遠い記憶A   イブの夢(夏の日)   風舞う   天に舞う少女
                
                 友永詔三さんの木彫作品(撮影・秋山庄太郎)

追記
今夜は、銀座らん月の「酒の穴」で利き酒会。
久しぶりの外出に胸が躍っています。
私の作品がどんなふうに飾られているか、それを見るのも楽しみです。



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2012/08/15 12:44 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)

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